床材エミネンスタイルの接着剤硬化前の温度変化による突き上げとはどういう現象ですか?

接着剤が硬化する前に塩ビタイルに急激な温度変化(低温から高温)が与えられたことにより、塩ビタイルが伸びてジョイントがせり上がり、そのまま接着剤が硬化、または、硬化途中に伸びが生じる現象です。

対応策としては、

  • 塩ビタイルを現場の温度に馴染ませる
  • 低温(8℃以下)の場合は、ジェットヒーターなどで暖めた上で一定にする
  • 直射日光を遮断する
  • 接着剤のオープンタイム・塗布量・圧着をしっかりと行うこと 等があります。

最近ではVOCや環境問題でアクリル樹脂系エマルジョン形の接着剤が主流になった為、以前主流の酢ビ系接着剤に比べ、接着力の低下と完全硬化までに時間がかかるなど悪条件が重なり、突き上げクレームにつながるケースが多いのも事実です。
一般ホモジニアスタイルで457.2mm各枚で1℃当たり、約0.03~0.04mm変化致します。
タイルの寸法変化を抑えるために、接着強度の強いウレタン系接着剤を使用することは有効です。