こんにちは。シンコールのしんこです。
窓を開けて寝たらさすがに肌寒かった昨夜。
暑い暑いといっていても季節はめぐっていっているんですね。
この夏、節電ムードが盛り上がるかと思いきや!
計画停電もなく、暑さにも慣れたのかウィンドウフィルムも
昨年ほどの爆発的な需要はなかったようす・・・
そうこうしているうちに私たちの担当する北陸から東北にかけては
短い秋の後すぐに寒さ対策が気になるシーズン到来です。
カーテンにも保温効果のある繊維を使ったものなどがありますが
しんこが力説したいのは素材単体よりも「吊り方」のほうがキモということ。
ちょうど3年前に行った展示会でのセミナーのスライドに簡単な説明があるので
こちらをどうぞ↓
保温効果のある素材のカーテン、または分厚いカーテンを1枚ただ吊るすよりも、
機能のない薄っぺらい生地を天井やボックスから二重吊りして裾を引きずったほうが
保温効果があるというくらい、吊り方が大事ことなんです。
かといって保温効果のある素材を否定しているわけではありません。
同じ吊り方をするのであれば機能素材のほうがもちろん上です。
カーテンの吊り方による保温性=断熱性の違いを、熱貫流抵抗(R値)で図解してみました。
熱貫流抵抗(R値)とは、室内の熱が室外に逃げていくのをどれくらい遮る
(抵抗する)か?をあらわしています。
値が大きいほど抵抗が激しい=つまり断熱性が高いといえます。
これで見ると、レールの上部に隙間ができる正面付けよりも、
上部に隙間を作らない天付けのほうが保温性が高いことが分かりますね。
最近は正面付けのレールの上をふさぐパネルも商品化されているので、
これを使えば同じ効果になります。トーソーさんのカバートップなどがそうです。
さらに、断熱には「空気層」が効果的なので一重よりもニ重吊りが良く、
天井だけでなく裾まで床につけて二重吊りすれば、R値は0.18~0.20。
この値は、単板ガラスアルミサッシ窓と同じ値なんです。
つまり、一重サッシに二重吊りで天付け裾引きずりのカーテンをつけると
二重サッシ窓に等しい断熱性になるという計算です。
(裾を引きずるなんて施工ミス!・・・・ではなく、省エネ目線では大正解。。)
それから、カーテンの表面温度。
室内の熱でカーテンが温まることで体感温度も上がり居心地よくしてくれます。
さらに、ぜひぜひ知っていただきたいのが心理的な効果。
見た目にも柔らかなファブリック、布の質感は平面的、直線的な窓装飾材より精神を
癒してくれる効果があります。
夏は「遮熱」に注目がいくので、ファブリックよりも熱を反射する機能が高い機能
ブラインドを使うのも手なのですが、冬はカーテンをあわせて使うほうがいいのです。
寒くなるまでもうちょっとありますが、これから窓周り商品を新調される方は参考に
してみてくださいね。